2009年09月13日

待つ

待つ

待つ


待つ


9月に入り早くも2週間がすぎました。

夜の静けさが際立ち、窓からの風がひんやりとしてきました。

写真は、上から9月5日の午前1時ごろの月
    2番目が9月10の夜23時ごろの月
    最後が9月11日の24時近くの月 です。

ときより目につく月に目が向いてシャッターを切るところまではあっても心にまで光が届いていないのか、なかなか月と会話をすることまではいたりませんでした。
しかし、こうして並べてみると、月の輝き、満ち欠けの違いがわかってよかったです。

5日の満月は、疲労困憊、余裕なしの心には、まぶしすぎるくらいでした。


今日、久しぶりに意識して、遅くなったのですが本屋にたちよりました。
「墨」、日野原先生の本、エニアグラムの本、等々立ち読みをしていました。

二玄社の200号記念の「墨」では、行書の書き方を伝統にそくした形での習得から、生活になじむ書の在り方をしめされていました。文字という素材をどんな時もしっかりとした意識で書くこと、それが自らを高めることであり、普遍性を身につける道である。一般受けするところから入っては、根本的な気持は作り上げられない。そんなことを、久しぶりに感じ、墨の香りと条幅の白さに向き合いたくなりました。

日野原先生の本では、”いかに病むか”とのページに目がとまりました。人生で起こりうることを如何に自らを前に押し出す推進力にかえられるか、自らの心の受け止め方次第である、とのような内容。先生の優しさがにじみ出たような文体と配慮された構成、文字の大きさに心地よい空気を味わうようでした。

エニアグラムの本は、思わずてにしました。人間関係きらきらさんで少し伺ったことのあるもので、なんだか、必然的に目についたようでした。 人間のタイプとしての性質、性格は変えられないけど、広い意味での性格はかえられると。経験値によって得られるもので、自らを高めていく可能性は十分にあるとの内容のページをしばし読むところでした。

本屋に数時間いながら、呼吸がゆっくりとなり、思考回路に血液がよく通るなるような感覚になりました。

今週は、アートとは、表現することは、生きるとは、を慌ただしく考える1週間でした。本を手にしながら、少し間を置くような視点を広げるようなひと時になりました。

何かが生まれてくるには、「待つ」こと。
慌ただしく考える中にいながら、なんとかポイントとしてこのことを思うところでいました。

人を待つ、自分を待つ。
人の心に寄り添い、呼吸に寄り添い待つ。
待つ心が持てない、自分の心の落ち着きを待つ。
自分の心が、自然と放出してくるまでの時間を待つ。
待つ心が、気持を高め、いのちをつないで行く。



あと、1週間でお彼岸です。
そのころ、タイミングを合わせて咲く彼岸花。
血のような花のイメージから墓に植えられ、花言葉は「悲しい思い出」というようですが、一方で、なんとも言えないな美しさから、「想うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」の花言葉もあるそうです。

赤い鮮やかな彩りが咲き誇るころに、どんな空気が、風に運ばれやってくるか、楽しみに待ちたいです。







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Posted by いこいこ at 02:16│Comments(0)生きること
 
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