2016年09月25日
75前のことだけではない

■75年前のことだけではない
命を肌で感じずに選別、区別、差別する危うさは。
今夜、なにげに再放送のETVを観た。
ナチスが行った、精神疾患患者・遺伝的な疾患をもつ人、障がいある人に対する、最悪極まりない権力体制の都合よい「安楽死」作戦。
命の選別「T4作戦」。
これがのちに、ユダヤ人の大量大虐殺と野生化した弱者殺害に引火していった。
T4作戦に毅然と立ち向かったフォン・ガーレン司教。
信者に突き刺さった言葉は信者により拡散し、現代に残る。
「貧しい人、病人、非生産的な人、いて当たり前だ。私達は他者から生産的であると認められた時だけ、生きる権利があるというのか。
非生産的な市民を殺してもいいという原則ができ、実行されるならば、我々が老いて弱った時、我々も殺されるだろう。
非生産的な市民を殺してよいとするならば、今、弱者として標的にされている精神病者だけでなく、非生産的な人、病人、傷病兵、仕事で体が不自由になった人すべて、老いて弱った時のわたし達すべてを、殺すことが許されるだろう」
正に、現在もその危険な因子がただよう。
てんかんの叔母が、17歳で「T4作戦」により殺害されたことをずーっと知らされていなかった、姪にあたる女性は、家族もが、当時の権力の思想コントロールに染まり、叔母の存在を戦後まで黙殺していたことを、とても悲しがっていた。
「T4作戦」に携わった看護師は、完全にナチスのプロパガンダに洗脳されいて、戦後行われた問いには、「私は何も悪いことはしていません、上司にも気に入られ、患者の為に懸命に働いた」と。
負の連鎖は、僅かのところから徐々に目を出し始め、気が付けば、大勢にもの言えない空気となり、弱い立場の方に恐ろしい圧力を浴びせることになる。
病弱な方をなじったり、障がいある人の命を殺めたり、悲しいが、なにか75年前の危険な空気を感じる。
日本国の施策にしても、「老いては手をかけるなよ、障がいもつ人も頑張って生産活動に参加して納税しなよ、生産性のない、高齢者、障がいある人、病弱な人は、福祉・医療を当てにしないで、自助努力と地域にたよりなさい」というようなことが伝わってくる。
一方で、権力の拡大、金欲者の肥大には加担をしていく。
健康を患うこと少なく、金欲ばりばりの生産性を高めることに猛進(盲信)する人が、牛耳る世の中に傾き掛けている。
根底の思想が危険な75年前に引き寄せられないよう、声を声を上げなければ。
フォン・ガーレン司教のお言葉は今でも唱えなければならない。
多様な存在により在るこの世の貴さを。
Posted by いこいこ at
01:09
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2016年09月21日
●さすがに安全優先でしょう
昨日の未明に直撃した台風16号
ちょうど宮崎市が激しい最中の3時頃に、地元の朝刊が配達されてきた。
驚いた。と、疑問もおきた。
なんで、こんな暴風雨吹き荒れる真っ只中に、危険に身をさらしながら配達をするのか、させたのか。
台風など関係なく、いつものように配達しないと機嫌を悪くする購読者を気にしてなのか。理解できない。
台風の進路を見て、新聞紙上ででも、「台風の影響で○月○日の朝刊の配達が遅れる場合がありますことをご了承ください」と読者に予め伝えておくといいのではないか。
販売店の一存ではどうすることもできずに、販売競争を過剰に意識し、新聞社本体からどんな天候でも定刻配達を無理強いさせられているのか。
うねりをあげる風と激しく叩きつける大雨の中に、決死の覚悟で配達された新聞を見て、考えさせられた。