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Posted by みやchan運営事務局 at

2015年07月03日

生の表現





2015年6月17日~6月22日 にかけて
UMKギャラリーにて開催された書作品展です。

社会福祉法人まほろば福祉会 天領の杜の通所されている主に肢体不自由の方、13名、52点の作品を展示いたしました。

平成26年8月より月2回で生駒が関わらせて頂く中で、書かれた作品です。季節折々の言葉、今日は何の日から拾った言葉など、「今」を感じながら、書かれたものです。生駒がああしたらこうしたらはなく、表現の蛇口をそれぞれの感覚で開けられて筆を運ばれています。毎回、書の時間の終わりの時には、書き手の皆さん、施設職員さんを前に、一点一点の魅力をお伝えして終えています。

10年前まではバリバリ働かれていたかた、20年前までは座位は取れていた方。体幹保持が困難で握力も僅かの方など、13名の方々の身体状況は様々です。

今回、25年の法人の歴史でも初めての作品展で、生駒自身、携わらせて頂く上で意識をしたことは、「障がいもっている人が頑張った」作品展示にしないことです。望まずになった心身状況ながら、結果、それがあって表現される世界をありのままに。その方の呼吸がやどり、その方だから出来る空間、その方だから作り得る線の強弱動き。そういったことを意識に置きながら、お一人平成26年8月から27年4月まで書き溜めた60点~90点ある作品の中から選ばせて頂きました。
そして、その作品の台座となるパネルは全て手作りですが、職員の方には、決して角を気を緩めないで、とお伝えして、一緒に作りました。予算は掛けなくとも手作りでもきちんと作ることで、それに載る作品の動きが際立つと考えました。

今回の展示を通して、ご来場頂いた方からは、正に作品そのままを直で観ていただけた声が沢山寄せられました。
「アート的」
「絵画的」
「空間がなんとも言えない」
「息遣いが伝わる」
「書家として、普段自ら引く線の内省を促せるようだ」
「いくら観ても見飽きない」
等々、思いもよらないようなお声を沢山いただいた。
そして、
「別の場所でも是非やって」
「次回展が楽しみ」
とのお声まで在るほどでした。

「生の表現」、ありのままに受け止めていただけたこと、ご本人と施設の関係者にも大きな喜びと力となりました。






  


Posted by いこいこ at 01:23Comments(0)アールブリュット